群馬県

群馬県の名湯、四万温泉にある積善館に行ってきた!旅行記ブログ

私が訪れたのは四万温泉です。
四万の病を治す温泉と言われたことから四万温泉と名づけられ、深い山々に囲まれています。
温泉街の中央には四万川が流れ、川沿いに旅館が立ち並んでいます。
温泉街には繁華街などはなく、静かで情緒のある雰囲気がとてもよく、都会の喧騒などを忘れさせてくれそうでした。
良い雰囲気の旅館がたくさんあるのですが今回宿泊したのは、最も歴史のある旅館、積善館です。
ちなみに積善館本館の1泊2食の基本プランで宿泊しました。

積善館の部屋

チェックイン時に館内とお部屋の説明があり、そこで浴衣を借りられます。
受付の方の説明が丁寧で、かつ、かしこまりすぎない親しみやすさがあって感じがいいなと思いました。
泊まった部屋は本館川沿いの6畳和室で部屋の窓からは清流の音を聞きながら木々を眺めることができます。
また部屋の清掃が隅々まで行き届いており、清潔感がありました。
布団の質もよかったのかぐっすりと眠れ、快適に過ごすことができました。

積善館の食事

積善館は古くから湯治の宿として親しまれ、その食事にも定評があります。
主食はごはんとおかゆから選ぶことができ、味噌汁とともにおかわりが自由です。
夕食のおかずは焼き魚や煮物、酢の物、サラダ、お漬物など、全体的にさっぱりとした胃にやさしい料理が中心で、湯治の宿にふさわしいなと思いました。
朝食のおかずは納豆や漬物、焼き魚など昔ながらの日本食を連想させるものでした。
食事会場は畳のある大広間で、泊まっている部屋ごとに、テーブルに食事がセッティングされています。
本館のスタンダードプランの食事では主菜、副菜類は木のお弁当箱のようなものに入っており、部屋に持ちこんで食べることもでき、ゆっくりと食事を楽しみたい方にも嬉しいです。
どれも美味しかったのですが、朝食に用意されている川海苔が特に美味しかったです。
さっぱりとした味わいで海苔の風味とうま味、甘みのバランス良く、白飯よりおかゆとの相性が抜群でした。
川海苔もお替り自由なのでついつい食べ過ぎてしまいました。

積善館の温泉

積善館には3種類のお風呂があります。
1つ目はお風呂の歴史を感じることができる元禄の湯です。
まず、温泉入り口の戸を開くと脱衣所と浴室が同じ空間にあることに驚きます。
昭和5年に建てられ、室内はモダンという言葉がぴったりな洋風のホールのような作りになっていました。
アーチ形の窓と石作りの浴槽が印象的で、室内を見渡すと日本のお風呂だとは到底思えないので不思議な感覚になりました。
壁側には源泉をかけ流している小さな洞窟のようなものがあり、天然のスチームサウナも楽しめました。

2つ目のお風呂は山荘の湯です。
こちらのお風呂は貸切り風呂になっているので気兼ねなく入ることができます。
三人ほどが入れる石作りの浴槽が2つあるので家族でゆったりとすることもできそうでした。

3つ目のお風呂は杜の湯です。
こちらには内湯と露天風呂の2種類のお風呂があります。
内湯は30人ほど入れそうなとても大きな浴槽があり、それに合わせたと大きなガラス窓からは豊かな自然が望めます。
露天風呂は岩作りで、屋根付きの浴槽と20人ほどが入れそうな丸い浴槽があります。
周囲は大きな木々に囲まれており、耳を澄ますと葉のこすれる音が聞こえてなんとも心地がよかったです。
夜は柔らかな光に照らされた幻想的な雰囲気が楽しめ、朝は瑞々しい自然と鳥の爽やかな鳴き声を楽しみながら入浴することができました。

積善館の1泊あたりの金額

積善館の基本プランは贅沢なお風呂と地元の食材も使用した美味しい食事がついて、2名様1室、1泊2食入湯税込みで1人8250円とお手頃でした。
しかも宿のホームページから予約すると売店10%off券、1名1枚バスタオルレンタル、こだわりのアメニティーセットがついてくるので直接の予約がおすすめです。

積善館のこんなところがオススメ

 

宿の周囲は自然に囲まれて騒々しい音などはなく、ゆったりとした時間が流れています。
温泉や食事がいいのはもちろんのこと、従業員の方の気配りなど人の暖かさも感じられ、体も心もリラックスできたのでまた行きたいと思いました。
日ごろの疲れが溜まっていて、しっかりと休みたい人にはぴったりだと思います。

また宿の目の前には落合通りと呼ばれるレトロな雰囲気の街並みが広がっていたり、宿前から東に少し歩くとお土産屋や大衆食堂、おしゃれなカフェなどもあります。
温泉街の主要どころがコンパクトにまとまっているので歩き疲れなさそうなのもいいですね。

もう1つオススメしたいのは千と千尋の神隠しのモデルになった場所です。
積善館には映画に出てくる湯屋や橋、トンネルなどがあって、世界観に触れることができるのでファンの方にはたまらないと思います。
特に館内にある、映画のトンネルのモデルとなった「浪漫トンネル」は独特な雰囲気があって思わず見とれてしまいました。

積善館の場所・アクセス

積善館はJR中之条町駅から出ているバスでアクセスすることができます。
片道930円、所要時間は約40分ほどで終点の四万温泉バス停で下車します。
田園風景や山々に囲まれた道を通るので、四季折々の景色が楽しめそうでした。
私が訪れたのは秋だったので、バスから見えた鮮やかな紅葉と澄んだ四万川のコントラストががとてもきれいでした。
また、途中の美の原入口バス停の前には道の駅もあります。
どれを選んでもはずれのない選りすぐりのお土産が売られていて試食もできます。
しかも、中之条町で採れたキノコ汁が無料で振る舞われたり、誰でも使える畳の休憩所などもあるのでぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
バスは1時間に1本はあるので美味しいものを堪能しつつ、のんびり休憩しながらバスを待つのもいいと思います。
ちなみに東京駅から四万温泉へ直通の四万温泉号というバスもあり、片道5100円、所要時間は約4時間で乗り換えなしで行けるのもありがたいです。

気になった方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。